||   two BIRDS / 二羽の鳥   ||



きみに対するこの思いを、みんなに伝えるのはむずかしい。 彼らは一度もきみを見たことがないし、きみの写真を見た人も誰もいない。  だから、不思議なきみのことを彼らにわかってもらうのは、とても無理だと思うんだ。 でも、彼らにひとつだけヒントをあげよう。
   二羽の鳥が木に止まっていた。 一羽はサクランボの実を食べ、もう片方はそれをじっと見ていた。 鳥たちは空を飛んだ。 一羽は天から降ってきた鈴の音のような声でさえずり、もう片方はまったく鳴かなかった。  二羽は太陽の光を浴びながら飛びまわった。 一羽は銀色に輝く翼に日の光を受け、もう片方は見えない翼を広げた。

ぼくがどちらの鳥かはすぐに想像できるだろう。 だか、彼らにはきみの姿はけっして見えない。ただ……
   ただ、けっして邪魔をせず、遠くから見守り、目に見えない大気のなかでのびのびと呼吸する愛を知ったなら、彼らはきみを見ることができるだろう。 優しい鳥、ぼくの魂よ。 きみの沈黙はとても貴重なものだ。  世の中の人たちが、ぼくの歌う歌のなかにきみの歌声を聞くことができるのは、いつのことだろう?
   ああ、その日がほんとうに待ち遠しい!