||   innocence / 無邪気さ   ||



無邪気さは単純さ、あるいは繊細さと勘違いされることがよくある。  ぼくらはみんな、自分を教養があり、賢明な人間に見せたがっている。 無邪気さとは、それらとは 「正反対」のものだ。

   だが、無邪気さの奥には、深い真実がひそんでいる。 赤ん坊が母親の瞳の中に見ているものはただひとつ、愛だけだ。  無邪気さが消えると、もっと複雑な事柄がそれに取って代わる。 ぼくらは他人をだしぬき、自分の欲しいものを手に入れることしか考えていない。  ありあまるほどのエネルギーを、わが身を守ることに費やしている。 そして、人生は戦いの場となりはてる。  人々はいやおうなく、賢明にならざるを得なくなる。 それ以外に、どうすれば生き残ることができるというのだ?

つきつめれば、生き残るというのは物事の本質を見きわめ、それに対応することだ。 心の扉を開けることだ。 そして、無邪気さとは、まさにそれなのだ。  批判的な目で物事を見たり、たったひとつの狭い視点にこだわるのではなく、 子供のようにただひたすら信じることだ。  ひとつの考え方にしばられ、それにしたがって行動していると、創造力はそこで止まってしまう。 そしてあなたは、新鮮さや瞬間のひらめきといったものを、取り逃がしてしまうだろう。  もう一度無邪気な心を取り戻してみよう。 そうすれば、心はいつも新鮮さに満ちあふれているはずだから。