||   ONCE we WERE THERE / ぼくらがそこにいたとき   ||


はじまるずっと前から 暴力が生まれる前から
沈黙が破られ苦痛が生まれる前から
一度も口に出したことのない 数えきれない憧れと
激しい悲しみが 容赦なく胸を締めつけていた

けれどぼくは破壊し 自由になることを選んだ
あの紐を切ってしまえば ぼくには見える
ぼくを苦痛の記憶のなかに閉じこめていた あの枷が
ぼくの胸をかきむしる あの判断 あの説明が

ずっと昔の 膿みただれていたあの傷口は消え
かわりに 新しい生命が芽生えはじめた
おもちゃを握りしめていた あの孤独な子供は
心の平和を手に入れ 喜びを見い出した

時のない場所には たしかな永遠がある
愛が満ちあふれているところには 不安はない
子供は成長し 自分の魔法をつくりあげた
悲しみに彩られた人生 昔の悲劇を
置き去りにして

いま彼は 分かちあおうとしている
愛し いつくしもうとしている
心の扉を開き 何ひとつ惜しまず
さあ 勇気があるなら彼と一緒にゆこう